瞳デカールの貼り方
※このページはa-one-10瞳デカール(水転写式)の貼り方(ソフビヘッドの人形に瞳デカールを貼る時の説明)が書いてあります。
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切り取って水に10秒間浸して貼り付けます。プラモデルなどと貼り方は基本的に同じです。
デカールは、短期間の使用でしたら水で貼るだけでOKです。気分によって色々貼り変えたりしてお楽しみください。
なるべく長期間持たせたい場合は、以下のようなプラモデル用の薬剤を使用するとよいでしょう。


左から: クレオス製
「Mr.カラーうすめ液(小)(品番T101)」(\150)、
下地用「Mr.マークセッター(品番MS232)」(\250)、
デカール軟化材「Mr.マークソフター(品番MS231)」(\200)、
「Mr.カラースーパークリアーつや消し(品番C182)」(\150)
(製品の価格は税抜き価格です。)
模型屋さんなどで入手できます。
>(商品の詳細はクレオスのホビーサイトMr.Hobby.comをご覧下さい)
「Mr.カラースーパークリアーつや消し」は濃すぎるので、うすめ液で少しだけ薄めておきます。
(ただし、薄めすぎないようにしてください)その他に必要なもの:水、お皿、ティッシュ、筆、ピンセット、綿棒

(1)新しいヘッドには油がぬってあるので、一番始めに、「Mr.カラーうすめ液」 でデカールを貼るあたり全体を綿棒でよく拭いて乾かしてください。
(2)青い蓋の「Mr.マークセッター」を下地(ヘッドのデカールを貼りたいあたり)に塗ります。 綿棒で拭き伸ばし、乾かします。
(3)デカールを切り取り、ティッシュを引いた皿に水を入れたものに10秒間浸します。台紙から離れたら、ピンセットで取り、ヘッドに乗せます。
(4)位置を決めている時に曲面に合わせたい場合、乾く前に緑の蓋の「Mr.マークソフター」 を塗り、水を含ませた綿棒でヘッドの曲面になじませます。位置が決まったら乾いたティッシュでそっと押さえると良いようです。綺麗に貼れたら、今度は乾くまで待ちます。
(5)乾いたらデカールの保護に、少し薄めておいた「Mr.カラースーパークリアーつや消し」 を筆で上から塗ります。

※好みで、スーパークリアーが乾いたら、周りのはみ出したところを「Mr.カラーうすめ液」でふき取ります。少しづつ筆で溶かしながら溶けた所を綿棒で拭くと良いです。
※不要になったデカールは、うすめ液を綿棒に含ませて拭き取ると綺麗に消せます。
※デカールが浮くのを防ぐために、貼り終わったヘッドはなるべく歪めないようにしてください。

さらに詳しい情報・・・


・ドールの髪の毛を切るのは貼ってからか、貼る前かですが、どちらかというと、切ってから、セロテープで仮止めでオデコを出して貼るのが良いようです。  後から切る場合、はさみの先端でデカールを傷つけてしまう心配がありますので・・・
・貼り終わったら手で触らないように。ドールの髪も圧着させないようにしましょう。
・印刷されていない透明部分は、そのままにしておくと湿気を吸ってぺたぺたしてきます。それを防ぐために「Mr.カラースーパークリアー」を塗るわけです。 出来れば透明部分はなるべく残さないで切り取るのが良いようです。
・瞳と眉は別々に切り取ったほうが(つまり貼る面積が小さいほうが)結果的には上手くいくようです。(貼る面積が大きいほどヘッドの歪みにあわせなくてはならず、 後でべたつく透明部分も多くなるので)(60センチ用デカールは、面積が大きいため、丹念に時間をかけてマークソフターでなじませてください)
・持たせるためにはとにかく貼った後のヘッドの歪みには気をつけてください。取り付けるボディの首を削っておくか、 ヘッドを歪ませなくても取り付けられるボディを使うと良いです。
(また気が付いたら追加します)2005/08/17

*追加情報*
・「Mr.カラースーパークリアーつや消し」は、とにかく、筆でよく溶いてから使ってください。薄め液で少しだけ薄めてトロミがあるくらいでさらによく溶いて、十分に混ざったら一気にすっすっと擦らず載せるように塗っていきます。程よい濃さだと、はみだしたところを拭き取らなくても良いくらいきれいにできます。
・下地用の「Mr.マークセッター」は他と違って水溶性なので、ちょうどよい膜になって、ソフビから出てくるデカールを溶かしてしまう成分を防いでくれるようです。
乾いたらもう一度塗って2度塗りくらいすると良いかもしれません。
(また気が付いたら追加します)2005/10/26

*追加情報*



【筆の扱い】
研究室にも載せてありますがこちらにも載せます。最後の仕上げのMr.カラースーパークリアーつや消しと筆の扱いはデカール貼りではけっこう重要です。
筆はここではボークス造形村のものを紹介します。(4-31072、500円) このように、いくらか太めで先が細いものが使いやすいです。
真中のビンはワーク用の空のビン(クレオス製 「SB223 Mr.スペアボトルL」、150円)で、これは最低2個あるとよいです。 使ったあとにこのワークのビンにそれぞれ筆洗い用に薄め液を入れておき、ビン1でよく洗ったあと、さらにきれいな薄め液が入っているビン2でリンス(?)してから取り出しティッシュでふき取り、筆洗いは終了です。(「Mr.カラースーパークリアーつや消し」を使う筆の水洗いは禁物です。)筆洗いワークの薄め液は繰り返し使えます。揮発性なので蓋はしっかり閉めます。

・季節により、温度・湿度の関係で、水に浸す時間は調整が必要なようです。(あるいは、デカール用紙のロット?の関係もあると思われる)
・デカール用紙のロットの関係か、緑の蓋の「Mr.マークソフター」を塗ってもなかなかやわらかくならないものもあるようです。端が少し浮いてしまったら、最後に「Mr.カラースーパークリアーつや消し」を少し薄めて良く溶いたものを上から塗る時に、隙間にも少し入れて、上から筆でなぞると浮きがおさまりますのでお試しください。
(また気が付いたら追加します)2006/02/12

・デカールの袋を最初に開封する時には、PP袋のシールをはがして開けるよりもカッター等で上部を切るほうがおすすめです。もしはがしたシール部分がデカールの印刷面に触れるとデカールが傷むことがあるので・・・開封後はPP袋に戻します。薄紙が同封してあるものは、それを印刷面に載せて保管してください。
・デカールをまったく初めて扱う人は、まずデカールの端の何も印刷されていない部分を小さく切り取り、水につけてはがしてみて触ったりしてみると良いでしょう。ヘッドの首の後ろのあたりに小さく貼ってティッシュで押さえたりして、くっつき加減などを確認してください。(2020年追記:新方式の印刷のデカールの場合は余白がないのでこれはできません。)
・デカール貼りとは少し話がずれますが、ヘッドの材質ソフビは手垢がつくと汚れやすいです。ヘッドを持つ時はなるべく髪の部分を持ち、顔の部分は極力素手で触らないようにします。ちょっとしたホコリを取る時も手で触らずきれいな綿棒の先などでそっと取るように気をつけるだけでもだいぶ違いますのでお試しください。(2006/06/09追加)

・このページにありますデカール貼り用の薬剤はお近くに模型専門店などがなければネット通販で購入できるようです。
MS231 Mr.マークソフター
MS232 Mr.マークセッター
SB223 Mr.スペアボトルL
C182 Mr.カラー スーパークリアーつや消し
T101 Mr.カラー うすめ液(小)
このあたりの品番で検索しますと通販のサイトがけっこう出てきます。(製造元のクレオスでは直の通販はしていないようです)
上にある説明文にも検索できるようになるべく品番を加えました。
・「SB223 Mr.スペアボトルL」はかなりお勧めです。蓋が金属製なのが良いようです。他製品の蓋がプラスチックの別製品ですといつのまにか中身が蒸発してしまって使いにくかったです。
・青い蓋の「Mr.マークセッター」を貼る前に下地に塗るようになってから貼ったデカールの持ちが格段に良くなりました。これはとてもお勧めだと思います。理由は前述したように、ほどよい膜になって、ソフビから出てくるデカールを溶かしてしまう成分を防いでくれているからのようです。
(2007/02/12追加)

・上の方に「セロテープで仮止めでオデコを出して」と書きましたが、セロテープではなくマスキングテープを使うとはがす時に楽です。
マスキングテープは細く切ってデカールを貼る時の位置のアタリにしたり利用価値があり価格もそれほど高くないのでおすすめです。
「タミヤ マスキングテープ 10mm 詰め替え用」で検索してください。
・切ったデカールは水を吸わせたティッシュをお皿に載せてそこに当てれば扱いやすいです。小さいほどティッシュがないと表面張力で泳いでしまって扱いずらいので。
・デカール貼りの2大ポイントは「 Mr.マークセッターをヘッドの貼るあたりに先に塗って乾かしておく」、「仕上げにMr.カラー スーパークリアーつや消しを少し薄めて筆で塗る(程よいトロミで)」だと思います。
「スーパークリアーつや消し」で上手く保護できると瞳をヘッドに印刷したかのように綺麗でしかもベタつかず長持ちになります。ただしこの大事な「Mr.カラー スーパークリアーつや消し」は他の柔軟剤等に比べると蓋をしていてもどんどん固まってしまうため、定期的に溶く(うすめ液を少し入れて竹串などでよくかき混ぜる)と良いでしょう。久しぶりに使う時や気合を入れて貼りたい時などは、固まったものを無理に使うよりそれほど高いものではないのでこれだけは新しいものを購入したほうが良いかもしれません。
・ヘッドにほんのり頬紅を入れたい時のやり方を書きます。赤系のリキテックスを薄めに(かなり薄くて良い)水で溶き、ヘッドの頬に筆でちょこっと付けてはティッシュで拭き延ばします。5〜6回繰り返すとほんのり色づいてきます。左右バランス良く行います。やり直したい場合は「Mr.カラー うすめ液」で綺麗に消すことが出来ます。お試しください。
(2011/05/10追加)

●2016/11/20追加●
一部のデカール(スペシャルデカール)は、デカールの印刷方式を変更中です。(入れ替え中のため、しばらくは新・旧混ざって販売されます。ご了承ください)瞳の印刷の周りに透明の少し盛り上がった部分があるものが新バージョンです。
新バージョンのデカールについて追記します。

・切り取らなくても良くなりました。水につけると透明のノリの部分が絵柄に沿ってはがれます。ただし瞳と眉は一体になっていますので、好みで水につける前に切り離してご使用ください。
・従来のデカールよりも塗膜が薄いのでよりモールド(凸凹)に潜り込みやすくなっていますが、その分より丁寧な扱いをしてください。
・旧バージョンと違い、デカールの保護用に上で説明している「Mr.カラースーパークリアー」を直接塗るとインクが溶け出す場合があります。先に(クレオス製)「水性ホビーカラー H20 つや消しクリアー」を塗ります。乾いたらその上からスーパークリアを塗ると溶ける心配がありません。(水性ホビーカラーだけですと、保護力が弱いため、数日でべたついてきます。ですので、べたつきが来る前にこのようにスーパークリアで保護するのがお勧めです。)
・「水性ホビーカラー H20 つや消しクリアー」を使う場合は筆は水洗いか、専用の「水性ホビーカラー用うすめ液」を使用します。
・デカールの保護にスプレーを使用する場合は、クレオス水性ホビーカラーのスプレータイプを使用します。(それぞれ各説明書に従ってご使用ください。)

大人系シリーズはヘッドのモールドを結構無視して貼っても、貼ってしまうとモールドがあってもそれなりに見えますのでお試しください。少し下に貼ると可愛めの大人系になります。

●2019/1/29追加●
新バージョンのデカール(瞳の印刷の周りに透明の少し盛り上がった部分があるもの)のお勧めの保護剤の追記です。
Mr.ホビーの「プレミアムトップコート 水性」
従来の水性トップコートに起こりがちなムラを抑えた新製品とのことです。

●2020/8/21追加●
デカールの保護についての追記です。当サイトでは筆方式を勧めていますが、スプレー式を使いたいという要望もいただくので詳しい方にお聞きしました。
<スプレー式のやり方と注意点>
・なるべく湿度の低くホコリなどの少ない場所で行う
・スプレー缶は100回くらいを目安によく振る
・対象物から20〜30センチ程度離して、対象物は動かさず、スプレーのほうをゆっくり動かして吹く
・スプレーの吹き始めと終わり頃は対象物に当てないようにする
・薄く薄く吹き、よく乾かす。乾いたらこの動作を3回は繰り返し保護層を作る
・「吹き付ける」というよりは、「空中に散布した粒子がヘッド表面に落ちる感覚」くらいの感じで
・スプレーの薬剤が揮発する時の気化熱により空気中の水分が塗装面に付着して白く濁る(かぶる)ことがあるためなるべく乾燥している日に行う


以上、ご参考に・・・

*このページは気が付いたことがあれば随時追記しています。
*他にも、それぞれ工夫されていることなどありましたら、ぜひお知らせください。
*その他質問などありましたら、こちら[a-one-10連絡先]からお寄せください。


*このページは印刷して使えるように白い背景にいたしました*
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